第2章 始まりは、処女喪失∞
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降谷視点
僕はその頃、夢の中にいた。
その女性は組織の中でグラスホッパーと名乗っている。
ジンの気に入りの女性だった。
彼女曰く、自分はハニートラップ専用員なのだと言う。
ホッパー「あら、ジン。珍しいわね、こんなに早い時間に……誰?お客?」
ジン「客じゃねえ。新しい幹部だ」
「バーボンです」
ホッパー「ふぅん、私はグラスホッパー。ここではホッパーで通ってるの。よろしくね、バーボン?」
ハニートラップ専用員と言うだけあって官能的な女性だと思った。
まあ、初対面なのにピンク地に黒のベビードール姿だったのには驚いたが。
ホッパー「でも、ごめんなさいね。私一見さんには本番はしない主義なの。啼かせ甲斐のありそうなイケメンなのにね」
クスリと笑う彼女からは蠱惑的な香りがした。