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The end of the story 【ツイステ】

第9章 Darkcloudsルームオーバー





「グリムくん。流石に石鹸で洗うことではブロットは消えませんよ。ちゃんと充分な休息を取り、時間の経過でブロットは消えていきます。魔法石は、魔法の発現を助けてくれるだけでなく、ブロットが直接術者の身体に蓄積されないようある程度肩代わりもしてくれる、素敵なアイテムなのです」

魔法石が曇ってきたら体を休めろってお知らせしてくれてるのかな?そう考えると学園長の言う通りとても便利なアイテムだ。
あ、でも魔法石といえばドワーフ鉱山で私たちが持ってきたものも魔法石だったはずだ。


「………じゃあみんながつけている魔法石とドワーフ鉱山で見つけた魔法石って違うんですか?あれもブロットの蓄積を肩代わりできるんですか?」
「そうですねぇ…できないことはないのでしょうが………。
あれも魔法石であることには変わりありませんが、魔法石は純度や大きさで用途が変わってきます。皆さんが持ってきてくれたのは比較的高価な部類でマジカルペンに使用しているものは魔力を通しやすい性質として加工した純度の高い魔法石…しかし、小ぶりなので学生が購入するのは難しいでしょうが…ある程度収入があれば購入は可能…といったくらいでしょう」

なんとなくだったけど、やっぱり魔法石って高価なものなんだ…この学園ではこの魔法石がついたマジカルペンを持つことが生徒の証、私の世界でいうところの生徒手帳みたいなもの。
学園長はグリムにさらっと魔法石のついた首輪をくれたが、まぁまぁ高いものだったんだ…それでもあのシャンデリアよりはマシだが。

何度思い出してもシャンデリア落下事件は胃が痛い。未だに自分を売ってどうにかお金を作らなくては…という気分になる。言い出したらエースとデュースが止めにかかるからしないけどね。
そもそもそれだけじゃ確実に足りないだろう。

「話を戻しますとブロットが溜まったとしても普通は皆さん身体を休めることで極端にブロットが溜まることを避けるのである例外を除いてオーバーブロットは避けられることなんです」
「じゃあ、オレ様が大魔法士になってどでかい魔法バンバン使っても安心なんだゾ!いつもよく食べてよく眠ってるし」
「あはは…確かに」

でも授業中に寝たり、今日みたいに私たちの食事を狙ってくるのはやめてほしいかな。


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