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The end of the story 【ツイステ】

第1章 mirrorハプニング!



「じゃあ、グリム。直すの手伝ってくれるの?」
「ふん!やなこった!オレ様、雨宿り中の他モンスターなんだゾ!ツナ缶もでねぇのにタダ働きはごめんなんだゾ!」
「はぁ……全く……バケツ探してくるか」


これ以上何を言ってもダメだ。
諦めて探しにいこう。早くしないと寝室なのに床が雨漏りで水浸しになってしまう。

まだ見ていない一階の廊下をみるとまだ掃除の手が行き届いていないので埃と蜘蛛の巣だらけ。
近いうちにここも片付けないと。
床も木材が腐っているところがあるのか、歩くとギシギシと音が鳴っていつか床が抜けてしまわないか心配になる。

「えーと…バケツ…バケツ」

片っ端から部屋を覗いてバケツを探していると突然ヒヤリとしたものが背筋に当たったような気がして固まった。

「ひひひっ!お嬢さん、バケツを探しているのかい?」
「……凄い」
「へ?」
「あなたって本物の幽霊……?私、本物は初めて見たかも」

じろじろと思わずその真っ白な体を観察していると全く驚かない私に拍子抜けしたようでむしろ幽霊の方が驚いている。
幽霊は次々に姿を表して幽霊は全員で三人?だ。
日本のよく言われる幽霊とは全然違うんだ……。

「お前さん、ゴーストが怖くないのかい?ここの寮にきた生徒はみんな俺たちを怖がって出て行ったというのに」
「驚かしがいがないなぁ」
「あ、あぁ。そっか……ここって普通驚くところか。幽霊って初めて実物を見たからつい気になっちゃって……」
「そんなこと言われたのは初めてだよ。お前さん、よく変わってるって言われんか?」

うーん?そうかな?と首を傾げると一人のゴーストがバケツをお探しならここにあると教えてくれて、みんな凄く優しい。怖がって出てったっていうの多分見た目だけ見てビックリして逃げて行っただけなんじゃないかな……。

「オマエ、どこまでバケツ探しに……ってうぎゃーー!!お、おおお……お化けええええ!!!」
「おお。こっちが通常の反応か」
「な、なななんでオマエはそんな平気そうなんだゾ!?」

そう言われても……日本の怪談に出てくる幽霊の方が恐ろしいし。このゴーストたちとはジャンル違いというか。
とにかく血塗れになってるとかこちらを祟ろうとしてこないし。めちゃくちゃ安全だから怖がる要素が一つもない。
どちらかというとお化けより生きてる人間の方が恐ろしいと思うのは私だけかな。
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