第10章 第10話 近侍の役得@
千歳「五月蝿い」
やいのやいのと二人で言い合っていると三日月が大倶利伽羅の耳元で何かを囁いた。
大倶利伽羅「なっ」
『そんなに気になるなら、今晩。千歳の部屋を覗いて見るといい』
千歳「何だ?」
三日月「いやいや、こっちの話だ」
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三日月「事務作業の得意な山姥切長義が来たという割には仕事が溜まっているなぁ、主よ」
千歳「本当に誰のせいかな?」
分かっているくせにこの古狸め。
三日月「そら、こっちは終わったぞ」
千歳「助かった。ありがとう」
三日月「なら、褒美をもらおう」
千歳「褒美?何が欲しい?」
三日月「其方だ、千歳よ」
後ろから抱きすくめられ、身動きが取れない。
首だけを三日月に回せば、そのまま口付けられる。先程三日月が飲んでいた茶が喉へ流し込まれる。
千歳「んん、ふ…」
ゆっくりと後頭部に手を回され、息が続かなくなる。
ツーと三日月の指が着物合わせから中に入って、首筋から胸元に滑らせていく。
チラリと覗く白い肌。開かれた胸元に
唾液が伝う。
千歳「は、三日月」
三日月「大倶利伽羅。そこに居るのだろう?どうだ、我らが主は美しいだろう?其方も交ざるか?」