第36章 後日談 廻り
看護師「先生、止めてください」
医師「ああ。そうだったな」
看護師「すみません、奥様自身が危なかったもので…」
山姥切「あの、どういう?」
医師「ああ、旦那様はご存知ないのですか?」
看護師「奥様は一度自殺未遂をなさっているんですよ」
山姥切「え……?」
医師「とりあえず、後は出産に関しての記憶でポジティブになっていただきましょう」
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本丸。
山姥切「鶴丸、少しいいか?」
鶴丸「何だ?改まって…」
山姥切「二年前、俺が目覚めない間に何があった?」
鶴丸「……あー、あれか病院の…」
山姥切「千歳は…あの事件のせいで?」
鶴丸「うーん、あの時はどっちかと言えば、お前が居ないから、だな」
山姥切「は?」
鶴丸「お前あの時、何日も目覚めなかったからな。主も不安だったんだろ。現世から持ち帰って来た短刀で二人揃って出血してたの見つけた時は本当にヤバいって思ったしな」
山姥切「……」
鶴丸「おい、フリーズしてんなよ。思ってるより愛されてんだよ、お前」