第35章 第35話 再び
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千歳の本丸。
千歳「ただいま」
「「主!」」
千歳「心配かけたな。もう大丈夫だ。皆に新しい仲間を紹介するよ。山姥切国広はもう馴染んでるな。山姥切ちょーぎに太郎太刀、一期一振に骨喰藤四郎、歌仙兼定だ」
薬研「大将、これはどういう了見だ」
千歳「ああ。ちゃんと説明するよ」
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薬研「……つまり、こいつらの元主が夢枕に立ってこいつらの世話を大将に頼んだって話か?」
千歳「まあ、端的に言えばな」
ずずっ。
歌仙が入れてくれたお茶を啜る。
薬研「納得できるか!」
千歳「薬研、凄い顔だぞ」
薬研「からかうな」
千歳「薬研、お前の気持ちも分からないでもない。でも、あの一期一振は一時的とはいえここにいた。お前達の長兄だろう?」
薬研「大将は良いのか?」
千歳「ん?」
薬研「一兄がここにいた間、大将はずっと辱しめを受けていただろう」
千歳「ああ。国広から聞いた。私も全ては思い出せてはいないんだ。話を聞いて断片的に情景が甦ったといったところだよ」