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刀剣乱舞 ミラーツインズ R18

第35章 第35話 再び



太郎「千歳殿、退いてください」

千歳「退かない」

山姥切「千歳、退け」

千歳「国広、待ってくれ。ここにいる全員を私の本丸へ迎え入れる」

山姥切「千歳、正気か!?」

千歳「ああ。正気だよ」

山姥切「暗示か?アイツ等に何かされたのか?」

千歳「いいや、私の意思だ。……やっぱり、私の国広はいつも何かが足りないな」

隣に並んでいる特の山姥切国広と見比べて。

今ですら、紋章や布を本丸に置いてきているのだろう。
寂しくないよう誰かの為に。

千歳「しばし休戦だ。国広、お前の口から教えてほしい。私が忘れている二年分の記憶を」

@@@

本丸会議室。

山姥切「何も今ここでしなくても。俺は、お前にこれ以上負担をかけたくない」

千歳「国広。私はそんなに脆い主だったか?」

山姥切「っ……」

違う。

千歳「国広」

山姥切「お前は強かったよ。はぁ、全く。いつも俺の言うことは聞いてくれない。分かった。俺が知っていることを教える。ただ都合の良い話ばかりじゃない。気分が悪くなったりしたら言え。無茶はするな」

千歳「大丈夫だよ」

山姥切「俺たちの始まりは、お前の一言からだ…」

千歳「私を主にするつもりなら布を脱げ。仮にも男なら、胸を張って堂々と私の横に居ろ」

千歳は俺の話を聞きながら、時折相づちをうったり感慨深くそうかと返事をしていた。

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