第34章 第34話 空白@
歌仙「そうかい。君にそれだけ思われて山姥切国広は幸せ者だね」
千歳「……歌仙、もし私が私でいられなくなったらお前はどうする?」
歌仙に問いかけながら、窓の外を見つめる。
歌仙「どういう意味だい?まあでも、どんなことになろうと君に着いていくよ。僕の主は君だから」
千歳「……歌仙、お前も大概お人好しだな」
歌仙「泣いているのかい?」
背を向けたまま肩を震わせる彼女。
千歳「ここは私の居場所ではない気がするんだ。私だけここに連れて来られたような。山姥切国広がいないのもそのせいなんじゃないかって」
歌仙「主…」
確かに主は極端に外出を制限されている。
千歳「このまま、出られなかったら…」
歌仙「大丈夫だよ」
彼女を支えてあげたい。
そう、強く思った。