第33章 第33話 信頼@
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湯殿。
千歳「ん、歌仙…」
結局五回ほど中に出された千歳が未だ熱のはらんだ視線を向けてくる中、歌仙は理性をフル稼働し、彼女を湯浴みさせていた。
歌仙「はぁ、君底無し過ぎだろ」
千歳「ん、歌仙は優しいな」
歌仙「どこが?薬まで使って君を抱いたのに?」
千歳「ここの本丸に来てから大抵は意識飛ばすまで抱かれてたから。意識ある内に湯殿まで連れてきたの歌仙だけだし…?」
歌仙「雅じゃない」
千歳「へ?」
歌仙「普通、主の世話までしてこその近侍だろう!」
千歳「そっち?」
歌仙「無論、君のことを尊重しない彼等にも異論はある!」
千歳「……/////」
歌仙「君はもっと大事にされるべきだよ///」
千歳「ありがとう、歌仙。歌仙のお陰で気付けた事がある。思い出せた事がある。でも日が経つと薄れてしまうんだ。大事な事から忘れていくみたいに」
歌仙「大丈夫だよ。君が道に迷うようなら僕が隣にいるから」
真摯な瞳。
少しだけ、彼に寄りかかってもいいのだろうか?