第31章 第31話 欠片@
鈴の音を、何処で聞いた?
くりくり、きゅっ。
両胸の先端を摘ままれる。
千歳「やっ…あっ…ぁんっ…///」
太郎「何を考えておいでです?貴方はただ感じていれば良いのですよ」
ちゅ、ちゅう。
胸を吸われて、一際声を上げる。
千歳「みゃ…ぅん…あぁっ…///」
太郎「可愛いですよ」
私は何故此処にいる?
こうして彼に愛される為か?
太郎「何処を見ているのですか?」
太郎太刀の愛撫に反応する身体。
頭だけが思考を切り返せずにいて、いっそのこと全て忘れてしまえば良い。
快楽に身を任せてどろどろと溶けていく様に。
千歳「私が抱いて欲しいと思うのは…」
薄れていく思考の中で誰かの声がする。これは、夢か?それとも記憶か?
千歳「お前だけだよ」
チリン。
二人でなだれ込む布団。彼の面影は酷く曖昧で…人の形を辛うじて保っているような、穴の空いたモノクロ映画を見ている気分だ。