第30章 第30話 進む先に@
千歳「太郎太刀の大きな手、ちょっとじじいに似てる」
ふふっと笑う。
太郎「じじいとは?」
千歳「私の祖父だ。何かある時は私は必ずじじいに守ってもらっていた。優しくて強かった。なあ、私はもう向こうには帰れないのか?」
太郎「そうですね。基本的にこちらから現世に干渉することは出来ませんから」
千歳「そうか。すまん、ありがとうな」
太郎「いいえ。千歳殿」
千歳「何だ?」
太郎「ゆっくりお休みください」
千歳「ああ」
太郎「功を焦りすぎたようですね、ちょーぎ」
ちょーぎ「ちっ」
太郎「次に指令が来たら、私に譲ってもらいますよ」