第30章 第30話 進む先に@
ちょーぎ「俺とあの腰抜けと何が違うの」
千歳の腕を拘束したまま、ちょーぎが迫る。
千歳「いや、助けて…お願い…」
ちょーぎ「興ざめだ…」
かぶり付くような口付けをして、ちょーぎは部屋を後にした。
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ちょーぎ「俺とアイツの何が違う」
がりっと音をたてて、奥歯を噛み締める。
太郎「どうしたのですか?」
千歳「太郎太刀?」
ふわりと抱きしめられる。
何故か、彼の腕の中に納まると落ち着く。
千歳「太郎太刀、私…男の人が怖いんだ」
ぽつりぽつり、太郎太刀に告げる彼女の頬に伝う涙。
太郎「私も、怖いですか?」
千歳「少し…でも、太郎太刀はちょーぎと違って安心する」
ちょーぎが聞いたら怒りそうですね。