第29章 第29話 記憶
こんのすけ「大変です!千歳様の名義が本丸移転を!政府が受理致しました!」
ちょーぎ「さあお目覚めの時間だよ、お姫様」
太郎太刀に支えられた彼女の目が覚める。
千歳「ここは…?」
ちょーぎ「おはよう、千歳ちゃん。僕はちょーぎ。君の初期刀だよ?」
千歳「ちょーぎ…?」
ちょーぎ「まだ、目覚めて間もないからね。ゆっくり休んで?」
千歳「ん…」
太郎太刀の腕の中に納まり、再び眠りにつく彼女。
ちょーぎはそれを見届けてくすくすと嗤う。
ちょーぎ「これで、僕の願いは成就する」
山姥切「ふざけるな。そう易々と奪われてたまるか!」
ちょーぎ「君のことをこれっぽっちも覚えていないのに?」
山姥切「っ…」
まんば「何故、知っている…?」
ちょーぎ「とても簡単なことだよ。登録の際に千歳ちゃんの年齢を採用当時の21歳に直した。これだけで、二年分の記憶はリセット。きれいさっぱり忘れちゃう」
山姥切「何、だと?」
二年分の記憶のリセット。