第29章 第29話 記憶
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太郎「翡翠殿」
翡翠「あ、太郎さん」
太郎「翡翠殿、お久し振りです」
翡翠「うん、どうしたの?」
太郎「実はお願いがあるのです」
翡翠「なあに?」
ひそひそと太郎太刀が翡翠に耳打ちする。
太郎「………」
翡翠「かあさまの様子を見てくれば良いの?」
太郎「はい」
とてとてとて。
翡翠「かあさまー」
山姥切「千歳、千歳!」
まんば「大丈夫か?」
翡翠「かあさま?」
そこには青い顔をした母と取り乱した父の姿があった。
バタバタバタ。
翡翠「太郎さん、どうしよう!かあさまが、かあさまが!」
太郎「よしよし、きっと大丈夫ですよ。ちょーぎ、主がお倒れに成られた様ですよ?」
ちょーぎ「そう、計画通りだね。うまく引き継いでくれれば良いんだけど」