第13章 第13話 独占欲@
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翌日。
「やっほー、久し振りだね。俺♪君がここの審神者ちゃんだね。俺のことは気軽にちょーぎでいいからね♪」
開口一番、他部署からやって来たという山姥切長義はニコニコ笑顔を浮かべてそう言った。
うちにいる山姥切長義とは売って変わって軽い男のようだ。
長義「何度も言っているけど、何とかならないのかな?君は…」
はぁーーと盛大にため息をつく。
ちょーぎ「まあ、ま。気にしない。気にしなーい。今日は俺がコレで送ってあげるから」
千歳「車?」
ちょーぎ「そ。俺が運転することに意味があるからね?コレで境界を抜けるから。さ、お姫様。まずはコレ、嵌めてね」
ガチャン。
千歳「手錠?」
長義「審神者の神力が暴走しないように、一時的な措置だよ。心配しないで。僕がいるからね?」
ニコって何か怖い、何?
でも、手錠着けて車に乗るって、護送中の犯人のようじゃないか?
ちょーぎ「ささ。時間がないからサクッと行くよ?」
こうして、長義二人と千歳は車に乗り込み、現世へと出発した。