第6章 今を【木兎光太郎】
2年の冬。
春高も終わって、1日オフになった日があった。
暇だしなぁ〜ってなんとなーくでっかいショッピングモールに来てみたけど、
なんかすげー人多いし、別にみたいもんがあったわけでもねーし、
結局行き着くのはスポーツ用品店で。
スニーカーとかウェアとかも一通り見たら、
結局足がむかってるのは、
別に目新しいものがあるわけじゃあねーのにバレーのコーナー。
いつものことなんけだけども。
おや?
バレー用品の説明書きを一生懸命読んでいるかわいい女の子を発見。
重心がちゃんと腹からしたの方にあって、
首もちゃんとしてる。
ちゃんとって前のめりじゃあないってこと。
最近多いんだよなぁ〜首が前に出ちゃってる子。
女のことなんて基本それだけでかわいいのに、もったいねーなーって。
それだけであぁぁ〜って俺はなっちゃう。
やっぱりどしっと、でもしなやかに女の子には佇んでいて欲しい。
俺の不調も絶好調も、笑顔で全部受け止めてほしい。
おやおや〜?あれあれ〜?
この子、見覚えがある!
夏の合宿のBBQのとき、
音駒のセッター、研磨クンの携帯に映ってた子だ!
テレビ電話?すかいぷ?とかって赤葦が言ってた。
ハワイのビーチで座ったまま眠ってる姿はとてもえっちで可愛かった。
ここにいるこの子は、画面の通り、
いや画面以上にかわいい!冬服でも、かわいい!