第3章 守るだけじゃあ…【夜久衛輔】
研磨の彼女の穂波ちゃん家で、BBQをするからどうって誘われた。
研磨に。
あの、研磨に。
先輩としてというか、友人としてというか…
感慨深いものがある
研磨は研磨で「…別に、なんとなく」なんだけどな、
誘った理由とか動機とか。
穂波ちゃんは、
海育ちって感じの健康的な肌の色、
細すぎない女性らしい身体、
落ち着いた茶色の腰まで伸びた綺麗な髪の毛、
それからすんげーかわいい笑顔。
性格も無邪気で明るくて、
その姿が目に入るだけでぱぁっと心が明るくなる。
その上料理がうまい。
研磨の、いわゆるタイプってのがどんなかとか、
そもそもそんなのがあいつにあるのかすらわかんねーけど、
そういうタイプだとかいうものをとっぱらって
惹かれてくような魅力を持った子だと思う。
ショートヘアじゃなくても、
背が少ししか違わなくても、
山っつーよりは断然海よりな感じでも
こんな子に真っ直ぐに好意を寄せられたら絶対好きになる。
…とか言って、
好意を寄せられてなくとも
好きになりそうなときがあるんだけど…