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  …妄想だし?  【ハイキュー!!】

第12章 例えばの話【孤爪研磨】








『…っん ん……』







キスをして行ってきますを伝え、
行ってらっしゃいを聞いてまたスイッチをオンにすれば
甘い息がこぼれだす。

その音を背に扉を閉めて鍵をかける。
壁は防音仕様にしてあるけど、
あえて扉はそのままにしておいたから大きな声を出せば廊下にも聞こえて来る。

そうして余韻を楽しみながら玄関へと向かう。














電源を切ったり、強弱をつけたり、
搭載されてるいろんなモードを切り替えたり、
想像しながら大学で操作して。

大学を出る時にナカへの刺激はオフにして
外だけに刺激を与えるようにした。







「…ただいま」







穂波には聞こえるはずないのに
家に穂波がいるってだけで玄関で自然と口にしてしまう。

部屋に荷物を置いて、手を洗ってキッチンで水を飲む。
それから穂波のいる部屋に近づいていくと
段々と音が、声が、聞こえて来る。

鍵を開ける前に扉の前で耳をすませば
その甘い声に自身が反応していく。








かちゃり、と扉を開ければ
手首を縛られ、下半身裸の姿でマットレスに横たわる穂波。
膝をついてお尻を浮かせて、ひくひくと身体を震わせてる。
横を向いてマットに頬をつけた状態の顔は、もうとろっとろになってて。

今、挿入はされてるけど、
刺激は外の蕾だけにしかないから
物足りなそうな、物欲しそうな目でおれをみつめる。

そう、それでいいんだよ。
おれだけを見て、おれだけを欲しがってればいい。









「ただいま」

『おか えりっ …ん』

「いい子で待てた?」

『っん』

「ん、いい子。 …おれ今日、この後また用事あるんだけど」

『……っ』

「その前に外の空気吸いにいく? 散歩、する?」









穂波は外が好きだ。
おれも、穂波が風や太陽を感じてる様子を見るのが好きだ。

だから玩具の振動をオフにして、そう提案してみる。

でも、穂波は眉をしかめ、困ったような顔をして首を小さく振る。
それよりもっとしたいことがあるんだよね、わかってる。
わかってるけどそれでも、
頬を紅潮させて、潤んだ瞳で、ぽてっといやらしく開いた口で、
おれをみつめるその表情一つ一つがいちいちエロい。









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