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【BLEACH】愛しい君に愛の言葉を

第1章 聞こえない声、見えない心(九番隊)


「彼女が我が隊の新しい八席だよ。彼女は本当に綺麗な字を書くんだ」

そう言って東仙隊長は一人の女を連れてきたある日。
女と言うよりかは女の子と言ったほうがしっくりくる、そんな感じの小さくて幼顔の女の子だった。
五番隊の平隊士だったところをわざわざ引っ張ってきていきなり八席に迎えた。
腰に差す刀はまだ浅打だ。
異例の抜擢ではあったが隊長の人事に皆従い、歓迎した。
そして隊長はこう続ける。

「彼女は言葉が話せなくてね。何かと不自由するかもしれないから、みんな手助けしてあげて欲しい」

そう言うと隊長は見えない目で彼女を見るかのように彼女のほうに視線を下げた。
彼女もそんな隊長を見上げ、サングラスの奥を見つめて、まるで目があったかのように柔らかく微笑んだのを覚えている。

東仙隊長は、形は違えど障害を持つ新人を気にかけていたのだろう。
八席は隊長の身の回りのことを任せられるようになった。
言うなれば隊長の秘書的な存在だ。
(本来なら副隊長である俺が秘書の役目なのだが…)
そして、その合間に記事の見出し文字などを書いていた。

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