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その風は想いを紡ぐ(弱虫ペダル短編集)

第3章 ※王者の裏側(福富寿一)


箱根学園自転車競技部。

長年王者として君臨する彼らは日々想像を超える努力を重ね、王者としての重圧の中で過ごさねばならない。
それが当たり前であり、王者としての姿なのだと。

特にインターハイ主力メンバーである部員達の覚悟は凄まじいものがある。



それ故に、色恋にうつつを抜かす暇など1秒たりともない。



そんな彼らには秘密裏にサポートを任されている女生徒がいた。
学校公認、いや黙認と言うべきか。
主力メンバー以外の部員には一切知らされていない秘密事項。
無論、主力メンバーが口外する事も許されない。





箱根学園3年、に任された彼らへのサポートとは性欲の発散。
福富寿一、荒北靖友、新開隼人、東堂尽八。
決められた日、決められた時間、決められた場所で彼らはそれぞれに彼女とまぐわう。

これは勝利のために必要な事だ、と。

トレーニングルームの更に奥、主力メンバーしか入れないとその鳥籠の様な一室で今日もは待っているのだ。




その扉が開く瞬間をーーーーー。





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