第6章 一度目のチャンス
「ここは‥」
はさっきの土籠に言われたことを思い出した
「帰るか帰らないかは私が決めるんだよね‥」
真っ暗な道を歩いていると声が聞こえてきた
「クラスの子の声だ‥‥」
は耳を塞いだ
「やだ‥怖い‥‥」
は人間の世界にいた頃を思い出した
すると違う声が聞こえてきた
「あ‥先生の声‥‥」
は先生によく褒められていた
「先生‥‥‥」
するとまた違う声が
『‥‥君は戻りたい?それともこのまま残る?さぁ選んで』
は花子の顔が思い浮かんだ
(花子くんに会いたい!!)
はそう強く想った