第7章 ❄ 投影されるあの日
『ご……ご………………!』
「「合格だあああああ!!!!!」」
両親に思いっきり抱きしめられる。
「良かったー!!おめでとう零!!」
「なんて事だ!!!よくやった!!零!自慢の娘だ!!!」
『お父さん!お母さん!私、私……!!』
わあ~~っと声を上げて泣く。
胸の中に張り詰めていた何かが一気に緩み、涙となって溢れ出す。
_________私、合格したんだ_________
❄❄❄
田舎の中学校。
数の少ないクラスメイト。
3年間お世話になった担任教師。
毎日酪農と家事、両方をこなす母。
休み無しで働く父。
幼い頃からずっと一緒の愛犬。
そして、雪。
自分の分身とも言えるもの。
もうすぐお別れ。巣立ちの時。
新しい生活が、始まる…!!