第6章 ❄️️ 帰還まで
翌日。
再び雄英高校に赴き、筆記テストを受け。
タクシーで迎えに来た母と合流し、そのまま空港へと向かった。
❄❄❄
そうして家に着いた頃には、夜の11時を過ぎていた。
『あ~、懐かしの雪!!そして我が家!!』
「ふふ、たった2日じゃない。」
そんなことを言いながら玄関を開ける。
「零!お母さん!おかえり!!そしてお疲れ様!!」
父が嬉しそうに居間から顔を出す。
「バウバウッ、バウ!」
シロも興奮して走ってきた。
『お父さん、シロ!ただいま!!きゃ~!シロ、くすぐったい!』
しっぽを振って近づいてきた愛犬に身をかがめると、嬉しそうに顔を舐める。
「シロ~お母さんもいるよ~」
そう母が言うと、娘から離れ呼びかけられた方へと突進する。
開放された娘は父親の元へ。
食卓の上には、ぐつぐつと音を立てる鍋が。
『鍋だぁ!!』
「おう!すぐ食べれるぞ!思う存分食えよ!」
明日は土曜日。お休みで本当に良かった。慣れない環境に疲れすぎて、起きられる自信がない。
その夜はいっぱい食べ、ゆっくりとお風呂に浸かり、泥のように眠りについたのだった。