第5章 ❄️️ 実技試験
(これで25ポイント……!)
『はぁっ、はぁっ、はぁっ、…………寒い………』
息は切れ、体は動かしているにも関わらず個性のせいで冷えきっている。
それでも、ここで、踏ん張らなければ…!
ここら辺にいるロボットは自分と他の者数名によってほぼ壊してしまったようだ。
(違う場所を探そう)
そう思い走り始めた時。
ゴゴゴゴゴゴ…………
「なんだ……?」
「これってまさか………」
『わ、わああっ』
地面が揺れ、足元に亀裂が入る。
(やばい。落ちる………っ!)
「ケロッ!」
『!!』
気付けば何かに引っ張られ、大きく後退していた。
「あなた、大丈夫?」
『あ、ありがとう!!』
「危ない所だったわ。マイクの言っていたギミックってあれのことね。」
『え、ギミック?』
彼女の見る方向につられて顔を向けると…
ゴオオオン…………… ゴオオオン…………………
辺りのビルよりも大きなロボットが姿を現し…………
街を壊し始める。