第5章 正解と誤答と誤解と嘘
「藍染様もグリムジョーも違うとなると…やはりウルキオラですの?」
「なんや、スンスンはウルキオラ推しなん?」
「推している訳ではありませんわ。ただ、彼の能面のような顔以外の面を見てみたいんですの。貴女なら可能でなくて?」
「それ、スンスンがただ楽しんでるだけやないの…。ウルキオラは…ま、私もあんま変わらんやんね。彼んこと知りたいし、表情変えてみたい・いうんで構ってるかな」
自分は虚無だと言う彼に、その穴を埋めてしまいたいという好奇心が勝った。ウルキオラにちょっかいをかけるのはただそのためだけなのだ。彼からすると迷惑以外の何物でもないだろうが、そういう感情だって、顔や言葉に出してくれたら良いなと思う。…のだが、未だそれを成し得てはいない。
「ならノイトラだ!あいつはどうだ!?」
「あらァ、アパッチはノイトラ推しなんやね、流れで分かってたんやけど。ノイトラは友達感覚やなァ。彼とおると気ィ遣わんで済むから楽や。あと、結構頭良いから会話も弾むんよ」
ノイトラは更木クンによく似ている。尸魂界に居た頃から、彼とは割と仲良くさせてもらっていた。相性が良いのだろう。ヘラヘラと私が笑っていても嘘を吐いても、彼はそんなことには興味がないため一々突っかかってこない。斬り合いにも基本的に応じていたから、彼にとって私は自分との斬り合いに臨んでくれる融通の利く相手であったはずだ。私もそんな彼のことが嫌いではなかった。