第1章 澤村大地
……
「亜衣、お願いが2つあるんだけどいいか?」
「はい!なんですか?」
「普段から呼び捨てで呼んでほしい。あと、敬語を外して欲しい。」
「わ、わかり…わかった。。」
…後日
「大地ー。今日一緒に帰ろ?」
「おう、じゃあ、部活終わったら校門前な。」
「わかった、なるべくはやくね。」
「そっちもな!」
「はーい!じゃあまた後でね。スガさんと東峰さんもさようならー。」
「おう、また後で。」
話し終わると大地のよこにいたスガと旭がはなしかけてきた。
「いつのまに呼び捨てになったんだ?」
「ん?すこし前から。」
「俺も呼び捨てになんねーかな…。」
「ダメだ。」
「なんでだよー。」
「彼氏の特権。」
「な……ズルイー。」
「なんとでも言え。」
「大地もスガも呼び捨てかあだ名なのに俺だけ違う…。」
「まあまあ、元気出せって!」
「うー…でも……。」
「いつまでも悩んでんじゃねーよ。本当旭はヒゲチョコだな。」
「大地、それはもうなおんないべ。」
「それもそうか。」
「…とっ…次の授業に遅れちまうな。じゃあ、また部活で。」
「おう、またな。」