第2章 恋したこいした
ーーーーー····
ガチャ
「おはようございます」
「おはようございます敦くん」
「おはよう··ございます天音さん(やっぱり)」
太宰さんの匂いがキツい
もやもや
(分かってるけど···僕の匂いがないのは)
ないのは?
·····あ。
「天音さん」
くるっ
「どうしま···」
ふに
「が、がおー」
「した?····はわわわ」
「以前話していたからちょっとだけね」
「ありがとう敦くん!!今日の仕事先が遠いから気力欲しかったんだ~~~」
そっ。
(手が重なる)
今まさに
僕の匂いが天音さんに付いた
「今日のアルバイト先は?」
ふにふに
「今日は澁澤さんの所だよ。···ねぇ敦くん無理に答えなくていいよ。澁澤さんって····」
「天音さん?(何か辛そう。確かに澁澤との戦いの時···天音は家から出ないように社長に言われていた)」