第18章 別々の場所で
マリサイド 続き
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『ほら、こっちおいで。体冷たくなってるじゃない』
『疲れたから…今日は眠るまで撫でてくれる?』
『何いってるの。俺達ずっと一緒でしょ』
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こんな時に蘇る記憶は
幸せだった思い出、あの笑顔と優しい声
「もぉやだ…こんなとこ…かかしんとこ、帰りたい…」
無機質な床に涙だけがこぼれた。
わかっていても孤独と恐怖の闇に飲まれそうになる。
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『お前は大筒木の姓を名乗るもの。今後周りがお前をどうするかも、どんな扱いを受けるかも、安全も何も保証はない。お前にそこまで背負う覚悟があるか?』
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あぁ、サスケくん______
こんな時にこそ私自身を持ち上げてくれるのは、この里でかかし以外に1番につながったあなたの言葉だね。
そうだ…また覚悟がにぶるとこだった…
私も大筒木。
今ここであきらめるわけにはいかない。
「サスケくん…ほんとにありがとう。私頑張るよ」
こぼれた涙をぬぐって気持ちを切り替えた。