第17章 迎えの日まで
かかしサイド 続き
「シカマル」
そう呼ぶと、隠れて気配をけしていたシカマルが現れた。
「準備できてます」
「いけ」
「了解」
俺の合図とともに暗部とシカマルは消えた。
俺はマリの性格を良く知っている。
彼女は、本当に怖がりだった。
それでもいろいろな人とのつながりや、この世界のことを知って彼女なりに強くなろうとしていた。
何よりも優しく、それでいて一生懸命。
彼女は誰よりも戦争や殺しなどそういった言葉を嫌った。
平和と幸せ、信頼、繋がり…そういった言葉を、現状を強くのぞむ人だった。
それが自分の行動と星の滅亡が天秤にかけられて
彼女がどうでるか…
俺達はどちらに転んでも動けるように対策をねっていた。
彼女に行くなと歯止めはかけておいたが、性格上彼女は犠牲になるほうを選ぶだろう。
そうどこかで予感していた。
その時のために、彼女の奪還、保護と、トネリのいる月への探り、またトネリとの対戦のために頭脳明晰のシカマル、里1位2位の実力をもつナルト、医療忍術スペシャリストのサクラ、上空からや幅広い範囲からの攻撃を得意とするサイ、感知・探索にすぐれ代々白眼の眼力を受け継ぐヒナタの小隊を準備していた。
暗部は彼らが無事に月へ行けるまでの護衛としてつけた。
万が一隕石を落とされても守れるように、それぞれの里は迅速に防空壕や避難場所を確保し備えている。