第14章 マリとかかし。嫉妬。
かかしサイド 続き
あぁ俺はこんなにもお前のこと考えてたってのに…
そう思って近くでみる彼女は
見る見る間に頬をピンクに染めて
自分の思いを少しずつ言葉に並べてくれる。
彼女は俺の立場を理解して、いろんな思いを我慢していてくれたようだ。
なのに俺は子供みたいに嫉妬して…
ごめんね…大人げない俺はここで終わりにしよう
そう思って彼女にキスをした。
そのあと、きちんと俺も本心を伝えて謝ると、マリは俺の服を引っ張ってもう一度俺の胸の中に納まる。
そのまま俺を見上げて見つめる瞳とすでに少し乱れた呼吸は、彼女がもう限界をとっくに超えていることはあきらかだった。
「そんな顔して俺のこと煽っちゃって…」
そういう俺も、限界を超えていることは彼女にばれているのだろう。
彼女を抱きかかえて寝室に向かうまで、俺はあとどれだけ自分の理性を保てて彼女に優しくできるのかと思い苦笑いが浮かんだ。
ベッドに寝かせたマリにもう一度キスをしてからは、あっけなく俺の理性は崩れ、結局俺は思いのまま彼女を抱いてしまったようだ。
だって俺と肌を重ねるごとにマリはすごく乱れてしまって、それでいて最後は本能のまま言葉で素直にお願いをしてくる。
そんなの我慢できないでしょ。
胸の中でそのまま眠る彼女を撫でながら、俺も安心感と幸福感を胸に眠りについた。