第14章 マリとかかし。嫉妬。
マリサイド 続き
そっか…
自分が思ってたよりも私は…寂しかったんだ…
そこまで言ったと同時に
グッと頭のうしろから引き寄せられて深くキスされる。
暖かくて自分が求めていた安心感と幸福感がそこにあった。
もう少しだけ…
と思ったのもつかの間
名残惜しくもかかしから離れてしまう。
「俺とこうしたかった?」
そういったかかしは、今度はすごく優しく笑ってくれていて、いつもの大好きなかかしだった。
大きく何度も頷くと、涙をふいてくれて
「ごめんね、意地悪して。ちょっとサスケに嫉妬しちゃった。ま、俺もこの1か月かなりきつかったからね~。
もう限界こえちゃってさすがに帰ってきたよ」
それを聞いて
よかった…いつものかかしだ…
と思ったと同時にもう1つ抑えていた自分の欲望の蓋が
キスされたことによって完全に歯止めがきかなくなってしまった。
本人を目の前にして、体全体が熱くなる感じがした。
かかしの服を思わずグッと引き寄せて
その胸の中にポスンとうずまる。
そのまま見上げると、そこにはもう何も言わなくてもわかっているような表情をしたかかしが私を見下ろしていた。
「そんな顔して俺のこと煽っちゃって…」
そういったかかしも、少し余裕がなさそう。
そのまま私は抱きかかえられて2人寝室へ消えていった。