第14章 マリとかかし。嫉妬。
マリサイド
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あれから私は取り調べをすべて受けて、ようやく監視付きだけど牢屋から出れた。
監視付きといっても、基本はかかしの近くにいる。
かかしが無理な時は、誰かが監視するかウルシがそばにいてくれた。
でも基本はかかしの近くにいるといっても一緒の家ってことなんだけど、結果的にかかしは6代目火影?様になっちゃって、戦争も終わって私も一応自由になれたにも関わらずまったくと言っていいほど会えなかった。
家に帰ってこないのだ。
それでも私は、できることをやろうと里の復興のお手伝いにいったりしていて今日もウルシと行動を共にしていた。
「なんでマリはそんなとろいんだよ。体力なさすぎ!」
「な!あんた犬でしょ?そんな早く走れないってば!」
「また、あんたとか犬って言いやがる!俺はウルシだ!
ウ、ル、シ!」
「だったらさっさとこれ手伝ってよ、ウ、ル、シ!」
こうやって無駄な?言い合いをしながらも、自分のできることを一生懸命やって生きていた。
充実感はくらべものにないほど毎日あったし、自分らしく生きていることが誇らしいと思えた。
この世界は私に合っている…
ようやくそう感じれる場所をみつけた。
けど時々自分の世界が恋しいときもあるのはある。
でも私はかかしのお面をあの時壊されてしまったし
そのあと、ハゴロモ様に引き寄せられてそのままあのお面は失ってしまったのだ。
唯一行き来するときに持っていた
かかしと私をつなげていてくれたお面。
そしてどちらの世界にもあった火の神様の場所。
あの祠も、跡形もなく戦争でなくなってしまっていた。
それを知っていたから覚悟も決めれたのかもしれない。
でも、私は今前に進むだけだ_____