第13章 ウスラトンカチ
かかしサイド 続き
「…いろいろ?」
「あぁ。お前らみたいに5年はかからないけどな」
「!?なに?いったい何話したの?!」
「かかし。あいつ自分の世界で誰か紹介されてたらしいぞ。この世界でだって、どーだか。油断するなよ」
そういって悪戯そうにサスケは笑ってサクラのほうへ向いた。
え?俺と会ってない間にそんなことあったの?
そりゃ5年もあればそんなこともあるか…
でも‥聞いてないし、いや俺も聞かなかったか…
待てよ、俺だけかと思ってたけどそうでもないの?
いやいや、俺もそんな人のこと言えないけどさ。
でも油断するなって、そりゃマリは綺麗だけど…
悶々と考え込んでいる間に、となりでがっくりとうなだれて
「私は…関係ないか…」
とショックを受けているサクラ。
そんなサクラをサスケはコツンと額をこついて言った。
「また、今度な。ありがとう」
「「!!」」
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『だったらあいつに伝えておいてくれ。
俺も、お前の言葉でいろいろ気づかされた…と』
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そうか、マリが______
ほんと俺が知らない間にサスケにさとすなんて簡単にやってくれちゃって…
もうサスケともうまく繋がってるじゃない。
まさか1番難しい相手と1番にわかりあえちゃうとはね…
笑う俺をよそにサクラはポカーンと口をあけて
赤面し心ここにあらずだった。
「サクラ~もう帰るよ~」
そういっても戻ってこないサクラに
「も~俺火影よ~?」
と愚痴をこぼしながら
世話のかかる部下を引っ張って帰るのだった。