第13章 ウスラトンカチ
マリサイド 続き
何か考えていそうな雰囲気のサスケくんがそこにいた。
「かかしには言わないけどさ、今思い出せば、自分の世界で別の人紹介された事とかあってね。でもやっぱり自分の気持ちには嘘つけなかったな。あの人は、ずーっと私の心の中にいたんだよね」
「‥‥」
何も言わないサスケくんを見て
おっと、しゃべりすぎたかな…と思い話をふってみる。
「サスケくんはモテそうだね、強いし、かっこいいし」
「…恋愛なんかしてる暇…俺にはなかった」
「…そっか…でもきっとこれからだよ。これから、今までできなかったことできるから。自分の気持ちは自分が1番わかってるだろうけど、いろいろ理由つけて見ないふりとかしちゃうと、私みたいに5年かかっちゃったり、その相手失っちゃうかもしれないからさ。そうなったら、サスケくんも私と同じウスラトンカチだよ」
そういって笑うと
「理由をつけて見てみぬふりか…だったら俺も…すでにウスラトンカチなのかもな…」
サスケくんは
もしかして______
誰か心の中に思い浮かぶ人がいるのかな…
そう感じた。