第12章 覚悟と結論
マリサイド
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朝日が照らされて
いつのまにか眠っていた私も目を覚ます____
あれだけ流した涙もようやく枯れて
ほっぺはかさついていた。
そして隣にサクラちゃんとかかしが静かに降り立つ。
サクラちゃんはそのまま2人ぼんやりと空を見上げながら横たわっているナルトくんとサスケくんの傍に走った。
隣にいるかかしは
その3人の様子を優しく、静かに見つめている。
そして_______
サスケくんとナルトくんが笑って
泣きだしたサクラちゃんをみて、かかしは
「やっともどったね‥」
そううれしそうに暖かい笑顔を見せた。
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「マリ、そんな見つめられたら照れるじゃない」
そう言われて
自分がそこまでかかしを見ていたとも思わず赤面する。
ほんとうにここまで来るのに長かったんだろう。
あの3人を見つめるかかしは
すごく感慨深い表情と空気を放っていた。
単純に、目が離せなかった。
「ご、ごめん…でも、かかし、ほんとによかったね…あの3人…ようやく」
はにかんでかかしを見ると
「あぁ。ほんとに…ほんとによかったよ。でもサスケにはあとでお説教しないとね。すーぐ熱くなって先走っちゃうからさ。マリもだいぶ恐い思いしたでしょ?ごめんね」
「うん…確かに…あの時は殺されてもおかしくないと思ったけど…でも…」
「…でも…?」
「サスケくんの言葉には…いろいろ気づかされた…」
「‥‥」
そういった私を、かかしは切なく見つめた。