第11章 マリとサスケ、そしてナルト
マリサイド 続き
この人、いったい何を言ってるんだろ…
戦争の最後の強敵が私の祖先?
なんらかの繋がりが私にある?
「わたしは…何も知らない!何も、力も持ってない!
誰かを殺すことも、誰かが死ぬことも何も望んでない!
戦争だって、かかしがそこに行くことだって望まなかった!それに「だまれ」
静かに言われた言葉は刃物のように鋭かった。
「危険因子の芽は摘むまでだ。俺たちの世界から消えろ」
「…なんで‥…そんな奴知らないって言ってるのに…かかしとも、やっとまた会えたのになんで「だったらお前は!…自分の世界のものをすべて捨ててこっちにこれるのか?」
「!」
「かかしはこっちの人間だ。お前は別の世界に住むもの。
じゃあ聞くが、お前には元の世界のものすべてを捨ててここに来る覚悟があるのか?
しかもお前は大筒木の姓を名乗るもの。
今後周りがお前をどうするかも、どんな扱いを受けるかも、安全も何も保証はない。
お前にそこまで背負う覚悟があるか?」
「……」
そこまではっきり問い詰められて
自分の置かれている状況がよりよく分かった気がした。
自分の世界を捨てる…
自分の世界に間違いなく違和感はあった。
自分はここには合ってないとも思った。
でも捨てるなんて…
そんなことが現実的にあるわけないと考えたこともなかった。
かかしともっと一緒にいたいと思いながらも
もっと自由に行き来できるならと都合のいいように考えていた自分がいた。
それに大筒木という姓は
聞いているかんじだと恐れ、憎まれるべき姓。
私が何も知らなくても、私の姓が周りを、かかしを苦しめることになるのかもしれない…
何も言い返せれなかった…
「お前は考えが甘い」
そう言われてその通りだと思った。