第10章 約束の日
かかしサイド
第7班で大筒木かぐやを封印することができ、俺達は六道仙人ハゴロモ様と、呼び寄せられた先代火影たちの協力によって口寄せされ元の空間に戻ることができた_____
先代火影たち、ミナト先生はそれぞれ旅立っていった。
俺にとってもこの戦争は様々な感情を揺さぶられるものとなり、ショックこそ大きかったものの、何よりも最後はオビトともう一度一緒に戦うことができ、友として別れができたことが本当にうれしく思った。
それでももっと一緒に語り、過ごしたかったな…
としみじみとさせられたのは間違いない。
そんないくつもの感情を抱えていると
「む…この気配は…いったい…」
そうハゴロモ様がつぶやき、一つ印を結ぶ。
と、瞬間的にビュンっと何かが引き寄せられ
俺たちの目の前に落ちてきた。
「ひゃあぁ!!」
「「「「「!!!?」」」」
‥‥‥‥‥…
全員が固まってその砂埃のあたりにいるであろう人を見る。
「え…マリ…さん…?」
先に口を開いたのはサクラだった。
「誰…だってばよ???」
ナルトは不信そうな顔でハテナを浮かべている。
「うそでしょ…マリ…?」
俺は、情けなくも素っ頓狂な声で愛しい人を見つめる。
「お前…何者だ?なぜ…なぜ無限月読にかかってない!?俺たちはまだ解術してないんだぞ!?」
サスケだけはすぐに状況を理解し警戒心をあらわにした。