第8章 深いつながり
かかしサイド 続き
静かな夜…
周りももう深く眠っている時間___
里の復興に1日中費やして働く人々は
忍びも含めて見張り以外熟睡といった感じだ。
この建物は別の世界から来たマリのためにあえて少し離れた場所にテンゾウに作ってもらった。
ここには俺達2人だけ____
周りには気配もない。
一応ね、俺としても確認はしておかないと。
俺の返答がないことに
マリは勘違いしたのか悲しそうな顔をして俺の腕の中から離れようとする。
その体をぐっと引き寄せて静かに伝えた。
「後悔しても遅いからね。俺はもう自分の気持ち止められないから」
そういってマスクを下げて
額当てもとり
ベストと上着を乱暴に脱ぎ捨てる。
彼女は恥ずかしそうにしながらも俺をまっすぐ見て
「私もだよ。それに後悔なんて絶対しない」
そう笑って言ってくれた。