第7章 再会
かかしサイド
そして…
現在____
木の葉はペインに襲撃され、俺は戦うも死んでしまった。
それでもいいと思えた。
忍びとしてやるべきことをまっとうし、死ねたのだから。
そして父さんとも話し
長年伝えたかった気持ちも伝えることができた。
あとは、先に逝ってしまったオビト、リン、そしてミナト先生に会うといったところで、輪廻転生術により俺はもう一度この世に生き返った。
ナルトは里の英雄とみなから認められ、俺もうれしく、そして何より誇らしく思えた。
里は盛大に破壊されていたし、猫の手でも借りたいといった状況。
もちろん俺は忍犬たちを口寄せし里の復興を手伝ってもらっていた。
_______
お使いに行ってくれていたウルシが戻る。
「お疲れさん。ウルシ、次はこれ頼みたいんだけどさ」
そう話を続ける俺に、ウルシは言う。
「かかし。ちょっと…いい?」
珍しく改まっていうもんだから、
いったい何なの?と不思議におもう
「帰ってくる途中、懐かしい匂いがしたんだよ」
「ん?…懐かしいって、なんの?どこで?」
「‥‥」
「ウルシ?」
「…火の神様の場所の、方角から‥」
ウルシは少し言いにくそうに伝えてきた。
昔俺が何を聞かれても話をそらすか、にごしてごまかしていたから、俺にとって言うべきか迷ったのだろう。
「もしかして…」
そう尋ねる俺にウルシははっきりと言った。
「マリがいる」
最初に思ったのは
なんで?それに5年もたった、今___?
うれしいのか俺は?
それともとまどっているのか?
あっけなくも冷静沈着で頭もきれるといわれる木の葉一の忍びが、途端に動揺する。
それを勘づいてかウルシも
「かかし!行くのか行かないのかどっちだ!?しっかりしろよ!」
そう言われて目が覚めた。
「ウルシ、とりあえず案内して!」
俺は、「えーー!!?」と叫ぶテンゾウに残りの指揮をまかせてウルシとともに瞬身で森を駆け抜けた。