第7章 再会
マリサイド 続き
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何時間たったんだろう‥
それでも涙は簡単に湧いてくる。
転がったお面を横目にきっと何時間も同じ場所で
雨で冷え切った体を抱えて座り込んでいる自分。
唯一わかるのはここは私の世界ではないこと。
階段がない。
きっと近くには火の神様の祠があるはずだけど
動けない____
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そうこうしているうちに日は暮れ
かかしと出会ったような月明かりの明るい夜空が広がる。
生き物の気配がまた感じないようなこの神秘的な深い夜。
ここは間違いなく、かかしと会った世界だ…
「またこの世界に1人…もう…かかしいないし…」
こんなとこで
もう彼がいない世界でこうしていても仕方ないとようやく思え、もう一度転がっているお面に目を向ける。
かかしの形見になっちゃった…
また涙が湧いてくる。
目の前がまたユラユラゆがんで、こぼれる涙を流したまま、ようやく歩き出しお面を拾い上げた。
拾い上げた目線の少し前に、ぼんやりと見える人影。
さっきまで生き物の気配なんてなかったのに
こんな夜に、人影…
「もう…お化けとか…いやだ…今それどころじゃ…ない…」
「お化けとか失礼でしょ」
「_________!?」
その声…
少し大人びてるけど、私…知ってる…