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ここで君ともう一度

第5章 火の神様の場所で


かかしサイド

まぶしく朝日が照らし出される。
でも、俺の心は反対に曇っていた。

「なんで、いないの…」

どれだけ火の神さまの場所を探し回っても
マリはいなかった。


俺が手を離した階段の場所にもう一度もどる。


手なんか放すんじゃなかった…


こんなこと予想もしていなかっただけに
どうしようもないけどなぜかあきらめれなくて____



俺は狐のお面をゆっくりとはずす。


お面一枚分の壁…


そういわれたそのお面をじっと見つめる。


ねぇ…どこにいったんだよ
君は、俺のことまだほとんど知らない
俺の素顔すら知らないじゃない


あのビビり具合いじゃ、きっとマリは俺のこと探してる。
俺も同じ。
マリ、お前を探してるんだよ。



_________


結局いくら探し回っても何も手がかりはなかった。

保証なんてないけど…また会えるなら…

そう思ってマリが消えた場所に狐のお面を置いて
俺は里へと目指した。
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