第22章 エピローグ
おまけ
かかしサイド
今日は久々にこの本でも…
そう思ってベッドで寝ころんでいると俺の左胸のあたりをマリがトントンと叩いてきた。
そっか、リンが生まれて子育てやらなんやらと多忙で、こんな時間しばらくなかったっけ…
2人だったときに習慣化していたことはやはり家族が増えると変わっていくもの。
俺は昔のように一旦本を閉じて左腕を持ち上げると、マリはうれしそうに笑って俺の左肩から胸にかけて寝ころび俺の左腕にかかえられた。
すると1人遊びをしていたリンが銀髪を揺らしながらすかさず走ってきて
「ママだけずるい。リンには?」
そういってふてくされた。
サスケがいいって言いながらのマリに対するこの嫉妬心をあらわにする姿は俺の心♡を簡単に鷲づかみにする。
一体どこでそんな駆け引き覚えてきたんだか。
「ちゃんとリンの場所もあるから。おいで」
そういって俺は本を閉じて傍に置いた。右腕を持ち上げると、途端にうれしそうに駆け寄ってきて同じように俺の右わきにその小さな体をおさめる。
そんな姿を見てか、マリがいたずらに言った。
「リンはサスケくんがよかったんじゃないの?」
「サスケおじちゃんはタイプだって言ったの。好きなのはパパなのっ」
「「!!」」
そのおませさんな返答ぶりに俺もマリも大笑いだった。
「じゃ、パパはママとリンどっちが好きなの?」
「「え…?」」
うちの娘はどこまでませたんだ急に?
「そりゃもちろんリンがいちば「え?」
間髪いれずにマリがつっこむ。
「わたしじゃないの?かかし」
「え?」
ちいさな娘相手にどうしたんだと動揺する。