第21章 結婚式
マリサイド
かかしの元にたどりつくと手を引かれ、互いに見つめ合った。
「これで満足してくれた?」
「さいっこーのサプライズだね」
そういって笑い合った。
ただそれだけで周りからはため息が漏れる。
ま、周りがほぼ見とれてるのはかかしの笑顔なんだろうとまたヤキモチはやいてしまったが、彼がこうしてまた違った一面を里の人に見せることができて私もうれしい。
こうして私達は誓いのキスを交わした。
互いに手を繋ぎ合いながら花びらと紙吹雪が舞う道をみなに祝福され歩く。
「かかしせんせぇ!ずるい!ずるいってばよ~いきなりマスクとるもんだから俺びびって動けなかったし!」
「かかし先生!写真とろ!!その口元のホクロが映るくらい近くで!ちょっとイノあんた撮ってよ!」
「な!サクラ、私も先生の隣がいいんだからね!それよりあんた、鼻血ふきなさいよ!」
「それはあんたもでしょ!」
大興奮する教え子たちにつぶされそうになっているかかしを見てほんとおかしくて笑えた。
「ほらほら~喧嘩しないの。みんなで写真とるから。それにもうマスクつけたし」
「「「「「!!!!!!!!!」」」」」
大ブーイングの嵐の中、なんとかみんなでかかしを説得し記念撮影はマスクなしでとることができた。
そのあと、里内、外からも恐ろしい量のファンレターやらプレゼントやら届き、合同結婚式よりも6代目火影の素顔という名の号外が新聞社から感謝されるほど出回ったのは言うまでもない。