第21章 結婚式
かかしサイド
そして結婚式当日________
予想通り、大名から里の住人から、里外から‥‥もう想像以上に人が大勢集まり、入りきらないってことで野外で行われることになったこの合同結婚式。
あまりにめでたい合同結婚式ということで、通信で各地に報道されるくらいになっていた。
新郎の準備室で俺とナルトも準備をすすめており、教え子の正装した姿には俺もなんとも言えない気持ちになった。
俺でこんな気持ちにさせられるんだから、イルカ先生が見たらもう号泣だろうなぁ。
「かかし先生、こんな時でもマスクつけてんのかよぉ~」
と残念そうにいうナルトは意外にも落ち着いていて、さすがこういうときでも意外性NO.1健在なのかと思わされる。
きっとヒナタもマリも綺麗なんだろうな…
楽しみで仕方ない。
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「新郎たち、準備お願いします」
「おし!じゃかかし先生!いくってばよ!」
俺達はバージンロードの先に立ち、俺たちの花嫁を迎えるのだ。
「かかし先生?早くはやくっ」
せかしてくるかわいい教え子を横目に俺はゆっくり椅子から立ち上がった。
「ふ~…じゃ、行きますか」
開けられた扉の向こうにはたくさん写真をとったり里内、外に通信を送りたいとおもっているであろう人々からのシャッターやカメラに俺達はいっきに照らされた。
「あれナルト?……ナールト。何してんの。ほら、いくよ~?」