第20章 帰還
かかしサイド
みな無事に木の葉へ帰還し、ようやくこの大きな任務が終了したのかと思うと一気にどっと疲れた。
一応みんなの前ということもあって、大げさにマリの帰還を喜べなかったというのもあるが彼女の笑顔をみて、あぁようやくこの手に…と思ったのもつかの間、みんな俺の後ろにいるサスケの帰還に大はしゃぎでワイワイと盛り上がってしまった。
もぉ…ほんとこーいうところはまだまだ子供なんだから…
でもそんなこいつらを見ているのも微笑ましく思えた。
「六代目…少しお話があるんですが」
そうシカマルに言われ、なぜかヒナタと共に一緒にきた。
シカマルからは、マリがトネリとの血を交わし大筒木カグヤのもつ技を未完成ながら発動したことを聞かされた。
第4次忍界対戦の最前線で戦っていた俺にとっても共殺の灰骨という技は忘れることはない。
俺をそれからかばってくれたのはオビトだったから。
久々にオビトとの最後を思い出し、切なくなる____
「六代目…大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。ごめん。大丈夫。で?ヒナタは何かあるの?」
そういうと、少しもじもじとしながらヒナタは話し始めた。
「あの…マリさんなんですが‥‥ご懐妊されてる可能性が…」
「「!!」」
ほんの数秒まで切なくなっていた気持ちが、一気に動揺のかたまりとなる。
シカマルも同様に隣でぽかんと口を開けたままだ。
「私マリさんを屋敷で白眼で見つけたとき、マリさんの体の中にもう一つ小さなチャクラがあって…ただトネリと血を交わした後だったようで、しかもそのあとに大筒木カグヤの力も発動していたからどっちのものによるのか分別がつきにくく…どちらにしても一度病院で見てもらったほうがいいかと…」