第20章 帰還
マリサイド 続き
そこまで言われてとりあえずまず自分ができることは1つだと思った
「「ごめんなさい!!/ 妊娠してる」」
「「へ?/ は?」」
2人同時に話したことでよけいに混乱した。
「え、ちょっと待って。マリ、なんであやまるの?」
「かかしがなんて言ったかいまいちわかんなかった…」
「「‥‥‥…」」
2人で更に混乱した。
「わかった。とりあえず…マリは何に対して俺に謝ってるの?」
若干冷汗をかきだしたかかしに、罪悪感がこみ上げる。
「その…トネリと‥‥」
そこまで言いかけるとかかしは更に青ざめた。
「まさか‥‥」
「その…そのまさかで‥‥‥トネリとキスしたの!転生眼開眼のためだって、キスして血を交わさないとこの星こわすっていわれて!ごめんなさい!」
そう謝ると、かかしは両手で頭をかかえて床を見つめたまま大きく息を吐き出した。
「なんだ…も…心臓に悪いほんと…それに対しての謝罪か…よかった…」
「よ、よかった?え?」
トネリとキスした私によかったって、かかしもおかしくなったのかと不安になる。
落ち着きを取り戻したあと、かかしは私の眼をちゃんとまっすぐ見て言った。
「マリ、お前妊娠してるんだよ」
「___!!_____」
妊娠______