第20章 帰還
マリサイド 続き
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しばらくすると、いったんいなくなっていたかかしが戻ってきて
「はーい、みんなワイワイしてるとこ悪いけど、全員1度病院でちゃんと問題ないか見てもらってきてね」
「「「全員?」」」
「そ。全員。今すぐ」
そんな大したことないっていう私らの意見は却下され、火影命令ということでみんな病院に連行された。
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とりあえずいくつか検査をして一通りみてもらうと、ここで待てと言われて待たされている。
さっきまで月にいたのに変な感じ…
そう思いながら笑いがこぼれる。
するとガラッと勢いよく診察室に入ってきたのは医者ではなく、かかしだった。
「あれ?先生は?」
そういうと何もいわずかかしは私の前に座った。
しばらく何も言わないかかしに、すこし嫌な予感がした。
やっぱり、報告はされてるだろうからトネリと血をかわしたこと、要するにキスしたことはバレているだろう。
しかもそれによって昔の強敵だった相手の術まで発動させてしまったから、危険人物として周りから嫌な目で見られる可能性だって否定できない…
いっきにいろんな心配がこみ上げた。
「マリ…お前…」