第20章 帰還
マリサイド
トネリの話によると、ほんの少しトネリと血を交わしたことによって私の中で変化がおこり、大筒木の頂点である大筒木カグヤの力が少しだけ蘇ったようだと言われた。
私はいまいちピンとこなかったけど、トネリの左腕を一瞬で灰にしたことがそれを物語っていて、ナルトくんは思い出しただけでもカグヤは強敵だったからなぁとため息をついて苦笑いしていた。
ただ術が完全でなかったこと、転生眼の力による生と死をつかさどる力のおかげで、左腕はなんとかもとに戻せた。
トネリには地上に一緒にくることも進めたけど、罪の意識もあるようで月から引き続き見守ること、また地上には定期的に様子を見たり会いに来てくれることを約束して私達は別れた。
そして木の葉への帰還________
私は飛べないからナルトくんがおんぶしてくれてみんなでかかしの元に降り立った。
「六代目。トネリとの交戦後、彼とも話し合い、チャクラをただの殺戮兵器として利用しないこと、それを俺達が正しく導いていくことで今回の件にかたはつきました。同時にマリの保護任務完了。サクラによりある程度の治療はすんでいます」
シカマルくんの報告のあと
「みんな無事に帰ってきてくれたね。よくやった」
そういってかかしが笑ってくれ、みんなにも安堵の笑顔がもれた。
かかし‥‥感動のご対面だ!
と思いながらも、突然かかしの後ろの人に目がはいった。
「え!サ、サスケくん!?」
「なんだお前帰ってきてたのか!?さすが、いざというときはやってくれるってばよ~サスケ~!」
「サ、サ…サスケ‥‥くん…(赤面)」
ナルトくんとサクラちゃんもそれぞれの反応を見せた。
「もー…マリまで俺よりサスケが先なのね…」
とかかしにはあきれられる。
私達は、迷惑そうな顔をするサスケくんにおかまいなく、彼が帰ってきていることにワイワイとはしゃいだ。