第19章 転生眼
マリサイド 続き
たどり着いた場所では爆風とともに金色のオーラをまとったナルトくんと、青い目をしたトネリが互いに血を流しながら戦っていた。
「マリ‥‥君はやっぱり僕を裏切るの?」
そう言われてゾクリと寒気がする。
トネリが人差し指と中指を立てたとたん、一気に彼の傍まで引き寄せられた。
「!!」
「マリのねーちゃん!!」
「マリさん!!」
みんなが叫ぶ声もむなしく
「ぐっ‥‥」
私の首をつかみ、青い眼をしたトネリは冷たく笑って言った
「悲しいな…せっかく君との未来をこの眼でみるはずだったのに。でも、これがマリの答えなら仕方ないね。僕はもう転生眼を開眼できたし…僕を裏切るっていうならもう用済みだよ。それに…あぁなんだ…そういうこと…君ってもう‥‥」
私の頭から足の先まで一通り眺めた後、そこまで言いかけて話すのをやめたトネリは更に私をにらみつけ首を絞める手を強めた。
「ふっ‥‥ぐ‥‥」
「やめろってばよ!!」
私を人質にとられては、誰も手出しを簡単にできるはずもなかった。
閉められた首から酸素の通り道がドンドンと細くなり、徐々に意識がもうろうとしてくる…
こんなとこで…死に…たく…ない…
「さよなら、マリ…」
気力だけで左手でトネリの手に触れた
「!!?」
そのとたん、首を絞めていたトネリの左手が灰のようにパラパラと崩れだした。
私は地面に倒れこみ思いっきり酸素を体に吸い込む。
倒れこんだと同時にナルトくんがすぐに傍に来てくれて、私を支えてくれた。
「僕に何をした!?」
「はぁはぁ‥‥く‥‥はぁ‥‥」
何がなんだかわからないけど
助かった…ほんとに…死ぬかと思った‥‥