第19章 転生眼
ナルトサイド
急に傀儡人形たちが攻撃をやめて一斉にいなくなってしまった。
この感じ…
その気配に誘導され俺達はどこまでも続く広々とした月面の更地へと出た。
そこに立っているのは、青い眼をした真っ白な髪の毛をした妖艶にも感じる綺麗な男の人。
「大筒木‥‥トネリ…」
「やっぱり転生眼だとよくみえるね…君たちは木の葉のものかな?」
一段と青い目が鋭く光って見えた。
「マリのねーちゃんを返してもらうってばよ」
「それは難しい話だね…僕たちはここで一緒にすごすんだから。悪いけど君たちには帰ってもらうよ」
それから大筒木トネリと俺達の戦いが始まった。
トネリがいうには転生眼はいわゆる生と死をつかさどるものということ。
なにがなんだかわかんねーけど、その強さは本物だった。
「銀輪転生爆!」
その言葉とともに月面にえぐられた穴があくほどの竜巻がまった。
何度も起こされるその竜巻のせいで、なかなか近寄る事すら難しい。
俺達はかなりの衝撃によりケガを負わされたが、上空からの攻撃を仕掛けていたサイに一番被害がいってしまった。
「サイ!!」
地に投げ出されたサイは一度起き上がったが、また倒れてしまう。
「サクラちゃん!サイを頼むってばよ!」
「任せて!」